【5月9日】母の日に読みたい絵本『かあさんのいす』

5月の第2日曜日は母の日。

今年は5月9日です。

「100年ほど前のアメリカ・ウェストヴァージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するため、1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配ったのが始まり」といわれています。

「日頃の母の苦労をいたわり、母への感謝を表す日」として、日本でも定着しました。


女性の強さを感じる絵本『かあさんのいす』

  • タイトル:『かあさんのいす』
  • 作:ベラ・B・ウィリアムズ
  • 訳:佐野洋子
  • 出版社:あかね書房

家族が力を合わせ、夢にまでみた理想の椅子を手に入れるまでのおはなしです。

ウェイトレスとして働くお母さん、家事を引き受けるおばあちゃん、そして子どものローザ。

火事ですべてを失った3人は、近所の人や親戚からたくさんの日用品をもらい何とか生活しています。

でも、毎日仕事から疲れて帰ってくるお母さんのための、ゆっくり座れる椅子がありません。

3人は大きな大きなガラス瓶に小銭をためてソファを買うことを計画します。

女性の強さと明るさが存分に感じられて、勇気づけられます。

少しずつ少しずつガラス瓶がコインでいっぱいになる様は、お金を稼ぐことの大変さ、お金の大切さ、それを使うことの楽しさなどを教えてくれます。

お金を題材に扱う絵本というのはなかなか少ないので、そういう意味でも貴重な絵本です。

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続編『ほんとにほんとにほしいもの』

  • タイトル:『ほんとにほんとにほしいもの』
  • 作:ベラ・B・ウィリアムズ
  • 訳:佐野洋子
  • 出版社:あかね書房

『かあさんのいす』の続編です。

ガラスのビンの中のお金で、好きなものを買うことになったローザ。

「これだ」というものを手にしても、なかなか決められません。

慎ましい生活の中で、みんなでやっと貯めた大事な大事なお金。

だからこそ「ほんとにほんとにほしいもの」なのか、よく考えるのです。

最後に出会ったものは、みんなで楽しめるすてきなものでした。

そして、3作目の『うたいましょう おどりましょう』のお話に続くのです。

続々編『うたいましょう おどりましょう』

  • タイトル:『うたいましょう おどりましょう』
  • 作:ベラ・B・ウィリアムズ
  • 訳:佐野洋子
  • 出版社:あかね書房

『かあさんのいす』『ほんとにほんとにほしいもの』に続く3作目。

今回が完結編です。

おばあちゃんが病気になり、お母さんのいすも空っぽ、お金がいっぱい入っていたガラスのビンも空っぽです。

ローザは自分ができることをしようと、ともだちと一緒に楽団を作ります。

自分の力でお金を稼ごうと努力する姿は、とても頼もしいです。

また、美しい絵が、物語をドラマチックにしています。

特にパーティで子どもたちの演奏に合わせて大勢の人たちが踊るシーンは圧巻です。

3部作を順に読むと、ガラスのビンのこと、なぜ楽団なのか、がよくわかり、より感動します。

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