【5月13日】いせひでこさんの誕生日 いせひでこセレクション

5月13日は絵本作家いせひでこさんの誕生日です。

いせひでこさんは1949年札幌生まれ。

東京藝術大学卒業後、1年余パリで生活。

帰国後、児童書の挿絵や絵本の制作を手がけるようになります。

講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞美術賞、ほか多くの賞を受賞されました。

透明感のある美しい水彩画は、見るたびに心が穏やかになります。

大人も癒される作品ばかり。

それぞれの作品がゆるやかにつながっているところも、見つけるとうれしくなります。

『ルリユールおじさん』

  • タイトル:『ルリユールおじさん』
  • 作:いせひでこ
  • 出版社:講談社

大切にしていた植物図鑑が壊れてしまった少女ソフィーが、本を直してくれる人を探して、「ルリユールおじさん」のお店にたどり着きます。

ルリユールとは製本職人のこと。

ソフィーはルリユールおじさんの本を綴じて直す行程をそばで見続け、作業の説明を聞きます。

おじさんとの出会いで、素敵に生まれ変わった図鑑を再び手にすることができたソフィー。

その表情はとても印象的です。

パリの街並みも美しい。

本好きの人は特に感動してしまうおはなしだと思います。

『大きな木のような人』では、ソフィーが植物学者になって、そっと現れます。


『最初の質問』

  • タイトル:『最初の質問』
  • 詩:長田弘
  • 絵:いせひでこ
  • 出版社:講談社

長田弘さんの詩に、いせひでこさんがイラストを添えています。

「今日、あなたは空を見上げましたか」

「うつくしいと、あなたがためらわず言えるものは何ですか」

「あなたにとって「わたしたち」というのは誰ですか」

シンプルでありながら壮大な質問の数々。

自分を見つめ直すきっかけ、人生の栞となる1冊です。

『チェロの木』

  • タイトル:『チェロの木』
  • 作:いせひでこ
  • 出版社:偕成社

いせひでこさんの、チェロへの愛情から生まれた1冊です。

少年のおじいさんは森の木を育てる仕事、そしてお父さんは木からバイオリンやチェロを作る楽器職人でした。

少年は、小さな頃から森の中を歩き、その光や空気を感じ、音に耳を澄ませてきました。

そして、家では工房で黙々と仕事をするお父さんを見て育っていったのです。

木も音楽も命も、それぞれが上手に受け継がれている様子が語られます。

「わたしのチェロは、紅茶のように透明なあったかい色だった」

絵ももちろん素晴らしいのですが、淡々と語られる文章も心に染みます。

『雲のてんらん会』

  • タイトル:『雲のてんらん会』
  • 作:いせひでこ
  • 出版社:講談社

雲が作り出す、様々な空模様。

ふわふわの羊の中に、一匹だけ耳としっぽをピンとたてた犬がいる表紙の絵もユニークです。

ページの中身は、いつまでも眺めていたくなる空が広がっていて、うっとり。

巻末には、それぞれの雲の正式名も紹介されています。

ついつい、空を見上げたくなる絵本です。

『わたしの木、こころの木』

  • タイトル:『わたしの木、こころの木』
  • 作:いせひでこ
  • 出版社:平凡社

12の、木をめぐるお話。

3.11に流されたクロマツの木。

五月に咲く函館のさくら。

何もしないための仕事机となったケヤキ。

どれも心に染みる、穏やかで美しい物語です。

いせひでこさんの作品と、ゆるやかにつながっているところもいい。

「手に入らないものって、なんだかとっても大事なものに思えるね」

ヤドリギをめぐるクマの親子の会話が印象的です。

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