図書館司書が選ぶ!図書館が舞台の絵本12選

4月30日は「図書館記念日」。

昭和25年4月30日に図書館法が公布されたことにちなんで制定された記念日です。

この法律の施行によって、日本の図書館活動は新しくなりました。

サービスとしての公共図書館の機能、無料原則が打ち立てられ、今の公共図書館の礎となったそうです。

図書館記念日にちなんで、図書館勤務の私クッチーナママ が図書館が舞台の絵本をテーマ別にご紹介します。


【超おすすめ】図書館が舞台のベストセラー絵本

1.『としょかんライオン』

  • タイトル:としょかんライオン
  • 作:ミシェル・ヌードセン
  • 絵:ケビン・ホークス
  • 訳:福本友美子
  • 出版社:岩崎書店

いつもしずかな図書館にライオンが現れ、みんな大慌て。

でも心優しいライオンは、すぐにみんなと仲良しになります。

あり得ないストーリーなのに、なぜか実際にライオンを図書館で見たような気になってしまうほど、ぐっと引き込まれるお話です。

「たまには、ちゃんとしたわけがあって、きまりをまもれないことだってあるんです。いくらとしょかんのきまりでもね」

ルールを守ることは大事だけれど、それ以上に大切なこともあるよ。とそっと教えてくれます。


2.『としょかんねずみ』

  • タイトル:としょかんねずみ
  • 作:ダニエル・カーク
  • 訳:わたなべてつた
  • 出版社:瑞雲社

図書館に住み着く、本が大好きなねずみのサムのお話です。

たくさん本を読んでいるサムは、ある日、自分も本を書くことを思いつきます。

書き上がった絵本をこっそり図書館の棚に置いてみると、大評判に。

みなに「作者に会いたい」と言われて、館長さんから作家の招待状の案内が来て…

サムのアイディアで、図書館は小さな作家さんだらけになりました。

本を読むことだけでなく、書くことの楽しさを教えてくれる絵本です。

絵本作家クラブに参加していた少年トムが、ひょんなことから、図書館で有名な謎の絵本作家サムの正体を知ってしまう『としょかんねずみ2ひみつのともだち』

サムとは正反対の性格の、サラというねずみが登場する『としょかんねずみ3サムとサラのせかいたんけん』

などなど、続編も出ています。

園児から小学生まで幅広く楽しめるシリーズです。


3.『もりのとしょかん』

  • タイトル:もりのとしょかん
  • 作:ふくざわゆみこ
  • 出版社:学研

本が大好きなフクロウさんのお家が、森の動物たちの憩いの場所、素敵な図書館になるお話。

床から天井まで、びっしりと本で埋まった本棚のシーンに、心踊ります。

ここは、本当に、うらやましすぎる場所。

毎日でも通いたいです。


【図書館デビュー】としょかんって、どんなとこ?

4.『としょかんへいくピープちゃん』

  • タイトル:としょかんへいくピープちゃん
  • 作:コレシッダ・コーウェル
  • 訳:佐藤美果夢
  • 出版社:評論社

本の中に、小さな本が3冊入ったしかけ絵本です。

迷子になった羊の探し方を求めて、ピープちゃんがとしょかんへ。

お料理の本?事件の本?科学の本?

図書館は分類ごとに本が並んでいる、ということがわかります。

書架に並んだ本を取り出して読めるというしかけが、なんとも楽しいです。

この絵本を読んだら、図書館で本を探してみたくなるはず。


5.『おさるのジョージとしょかんへいく』

  • タイトル:おさるのジョージとしょかんへいく
  • 作:M.レイ H.A.レイ
  • 訳:福本友美子
  • 出版社:岩波書店

おさるのジョージがはじめて図書館にいくお話です。

しりたがりのジョージは、相変わらず好奇心旺盛。

きょうりゅうの絵本を読んでもらうのが待ちきれなくて、お話会の部屋をとびだしてしまいます。

つぎからつぎへと,おもしろそうな本を集めるジョージ。

本が山積みになっていくのですが、「お!こんなところにいいものが」とブックトラックを見つけて…

大変なことになるのだけれど、周りの人たちはいつも優しいです。


6.『としょかんのよる』

  • タイトル:としょかんのよる
  • 文:ローレンツ・パウリ
  • 絵:カトリーン・シェーラー
  • 訳:若松宣子
  • 出版社:ほるぷ出版

ネズミを追いかけて、図書館に迷い込んだキツネのおはなし。

キツネは図書館を知らず、本も読めませんでした。

でも、食べようと思っていたネズミに本を勧められて…

ネズミとキツネとその後登場するニワトリの会話の中で、図書館での過ごし方や本の楽しさを知ることができます。


【図書館で働く人】憧れの司書さんのお話

5.『しずかに!ここはどうぶつのとしょかんです』

  • タイトル:しずかに!ここはどうぶつのとしょかんです
  • 作:ドン・フリーマン
  • 訳:なかがわちひろ
  • 出版社:BL出版

土曜日の朝、必ず 図書館 に行くカリーナ。

ある日動物がたくさん出てくる絵本を読んで、ぼんやりかんがえごとを始めます。

「わたしがとしょかんのひとだったら、どうぶつだけがとしょかんにはいれるとくべつなひをつくるのに」と。

するとカナリア、ライオン、熊など、 動物 たちが次々にやってきます。

空想の中で司書になりきっているカリーナは、髪型まで司書のお姉さんそっくりで微笑ましい。

終始かわいらしいカリーナです。


7.『トマスと図書館のおねえさん』

  • タイトル:トマスと図書館のおねえさん
  • 作:パット・モーラ
  • 絵:ラウル・コローン
  • 訳:藤原宏之
  • 出版社:さえら書房

アメリカ、カリフォルニア大学学長だったトマス・リベラ氏の実話を元にしたお話です。

トマスの両親はメキシコからの移民。

野菜や果物の収穫に合わせ、アメリカ国内を移動しながら、農家の仕事を手伝っています。

満足に学校に通うことのできないトマス。

ある日、おじいさんの勧めでとしょかんへ行き、そこで親切な図書館員のおねえさんと出会います。

この出会いが、トマスの人生の扉を開けることに。

このおねえさんのように、さりげなく本と人を結びつける人になりたいです。


6.『ママのとしょかん』

  • タイトル:ママのとしょかん
  • 文:キャリ・ベスト
  • 絵:ニキ・ダリー
  • 訳:藤原宏之
  • 出版社:新日本出版社

ママが働いている図書館に、一緒に出勤することになったリジー。

ママの職場で、1日お手伝いをすることになります。

お話会に参加したり、しおりを作ったり、レファレンスしたり。

誇らしげに仕事をこなすリジーの姿がかわいい。

一緒に働く同僚たちのさりげない気遣いも素敵です。


【大人にもおすすめ】ちょっと変わった図書館のお話

10.『つづきの図書館』

  • タイトル:つづきの図書館
  • 文:柏葉幸子
  • 絵:山本容子
  • 出版社:講談社

絵本の中の主人公たちが、絵本を読んでくれた子どもの人生のつづきを知りたくて、本から出てきてしまうというお話です。

お話の主役は、40代バツイチの司書、桃さん。

はだかの王様や、オオカミと7ひきの子やぎのおおかみなどに振り回されながらも、次第に生き生きしてきます。

フリガナもきちんと振られている児童書ですが、大人も共感できる物語になっています。


11.『こないかな、ロバのとしょかん』

  • タイトル:こないかな、ロバのとしょかん
  • 文:モニカ・ブラウン
  • 絵:ジョン・パッラ
  • 訳:斉藤規
  • 出版社:新日本出版

南米コロンビアを舞台にしたお話です。

図書館のない町に、ロバの移動図書館がやってきます。

その移動図書館を心待ちにしている女の子のワクワクが、ページからいっぱい伝わってきます。

身近に図書館があることが、どんなに恵まれていることかがわかります。

本(libro)といったように、時々出てくる本に関するスペイン語の記述がおしゃれです。


12.『ぼくのブック・ウーマン』

  • タイトル:ぼくのブック・ウーマン
  • 文:ヘザー・ヘンソン
  • 絵:デイビット・スモール
  • 訳:藤原宏之
  • 出版社:さえら書房

1930年代に実施された、アメリカの「荷馬図書館計画」によるブック・ウーマン活動のお話です。

僻地に住む人たちのために、雨の日も雪の日も、馬車で本を届ける女性。

読み書きを知らなかった少年は、吹雪の中をやってきた女性の後ろ姿に突き動かされ、生まれてはじめて本を手にします。

自分の仕事に誇りを持って、本を届け続けるブック・ウーマンの姿に感動します。

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