図書館司書が選ぶ!今週のおすすめ絵本

数ある絵本の中から、その日にぴったりな1冊をご紹介。

365日の1日1日は、何かの記念日でもあります。

その日にちなんだ絵本を読むのは、なんとも楽しいもの。

4月25日から5月1日の1週間の「今日の1冊」をまとめてご紹介します。

毎日の絵本選びの参考にしていただけたらうれしいです。

4月25日 世界ペンギンデー

4月25日は「世界ペンギンデー」。

南極にあるアメリカのマクマード基地に毎年のように4月25日にアデリーペンギンが姿を見せるので、研究者たちがそれを祝ったことが始まりだそうです。

  • タイトル:『ペンギンのヒナ』
  • 作:ベティ テイサム
  • 絵:ヘレンK.デイヴィー
  • 訳:はんざわのりこ
  • 出版社:福音館書店

まるで写真絵本なのでは?と思えるほどリアルなイラスト。

ペンギンというと、水族館で見る愛らしく可愛らしい姿が思い浮かびますが、野生のペンギンは、厳しい自然の中でとても過酷な生活をしているようです。

ペンギンの子育ては命がけ。

淡々と語られるのが逆に心に迫ります。

ペンギンの生態を知るいいきっかけになります。

4月26日 よい風呂の日

4月26日は「よ(4)いふろ(26)」の語呂合わせで、「よい風呂の日」。

日本入浴協会が、親子でお風呂に入って対話を深めたり、家族同士ふれあいを促すことを目的に制定しました。

  • タイトル:『おふろ、はいる?』
  • 作:飯野和好
  • 出版社:あかね書房

みんながお気に入りのお風呂に入る様子を、飯野和好さんが情感たっぷり、ユーモラスに描きます。

「ちゃぽん」と湯船につかって、「ふー」とリラックス。

みんな満たされた、いい表情をしています。

懐かしさを感じるレトロなお風呂も登場。

五右衛門風呂の入り方や、名前の由来も語られます。

普段何気なく入っているお風呂も、その歴史や名前の由来などを知ると、愛着がわいてきますね。

絵本ナビにて、こちらの絵本の「みどころ」を執筆しました。

https://www.ehonnavi.net/ehon/153243/おふろ、はいる?/

4月27日 西巻茅子さんの誕生日

4月27日は、絵本作家である西巻茅子さんの誕生日です。

代表作『わたしのワンピース』は、私が小さい頃大好きだった絵本です。

我が家の子どもたちもまた、この絵本が大好きになりました。

絵本作家デビュー50年を記念して出版された、初のエッセイ集。

芸大卒業後にはじめた絵の教室「子どものアトリエ」のこと。

絵本づくりを支えてきたもの。

2人のお子さんを育てた子育てエピソードなどが優しい目線で語られます。

『わたしのワンピース』は発売当初は全く理解も評価もされなかったというのにはびっくりしました。

巻末にある略年譜を見ると、西巻さんの功績がどんなに素晴らしいものなのかがわかります。

4月28日 庭の日

4月28日は「よ(4)いにわ(28)」の語呂合わせで「庭の日」です。

庭や造園への人々の関心を高めるため、日本造園組合連合会が制定しました。

全国的に庭が美しく映える季節ですね。

  • タイトル:『ルラルさんのにわ』
  • 作:いとうひろし
  • 出版社:ポプラ社

爽やかな色合いとユニークなイラストが人気の「ルラルさんのえほんシリーズ」の1作目です。

ルラルさんご自慢の芝生のお庭。

いつも丁寧にお手入れしていて、だれも入れないようにしています。

庭に入ろうとする動物をみつけると、いつも恐い顔をして、パチンコで追い払うのです。

そんなある日、ルラルさんの庭にワニが寝そべっていました。

いつものようにパチンコで追い払おうとしましたが、ワニなので全く効き目がありません。

そのうちワニから芝生に寝転んでみることを勧められます。

おそるおそるルラルさんも試してみると本当にいい気持ち。

それからは、誰でも一緒に芝生に寝転ぶようになりました。

ルラルさんの心が穏やかになっていく様子を見て、幸せな気分になります。

自分も気持ちをこわばらせず、頭を柔軟にしなければなぁと思わずにはいられません。

4月29日 畳の日

4月29日は国民の休日「昭和の日」ですが、「畳の日」でもあります。

畳の素材イグサが青々と生育する時期にちなんで、全国畳産業振興会が制定しました。

(9月24日も「畳の日」です)

  • タイトル:『しばわんこの和のおけいこ』(しばわんこの和のこころシリーズ)
  • 作:川浦良枝
  • 出版社:白泉社

茶道、華道、歌がるた、生花など。

畳の上で行う「和」のお稽古を、和の心を持った芝犬、しばわんこと共に学べる絵本です。

四季折々の風物やお行儀やマナー、冠婚葬祭についてなど、日本のくらしに関する話題も描かれていました。

ちょっと忘れがちな和の心を思い出させてくれる、ほんわかシリーズ。

他にも『しばわんこ和のこころ』、『しばわんこと楽しく学ぼう和のせいかつ』などがあります。

4月30日 図書館記念日

4月30日は「図書館記念日」。

1950年4月30日に図書館法が施行されたことにちなんで、制定されました。

この法律によりサービスとしての公共図書館の機能、無料原則が打ち立てられ、日本の近代的な公共図書館の礎が作られたそうです。

  • タイトル:『アンディとらいおん』
  • 作:ジェームズ・ドーハーティ
  • 訳:むらおかはなこ
  • 出版社:福音館書店

図書館で大好きなライオンの本を借りて、夢中に読みふけるアンディ。

学校に行く途中に足にとげを刺してこまっているライオンを助け、友達になります。

ちょっとドキドキするストーリーと相俟って、なんだか動画を見ているような錯覚を覚えるほど、活き活きとしたお話。

躍動感のある挿し絵に圧倒されます。

5月1日 メーデー

5月1日は「メーデー」、労働者の祭典です。

労働者が労働環境の改善を求め、集会やデモを行います。

  • タイトル:『おとなしいめんどり』
  • 作:ポール・ガルドン
  • 訳:谷川俊太郎
  • 出版社:童話館出版

とてもはたらきものめんどりのお話です。

ねこといぬとねずみとめんどりが一緒に暮らしています。

でも、働くのはめんどりだけ。

ねこといぬとねずみは、手伝ってほしいと言われているのに、ぐうたらするばかりです。

ある日、小麦の種が見つかり、めんどりは水をやり育て、収穫し、その小麦を使ってケーキを焼きます。

匂いを嗅ぎつけた3匹がやってきますが…

まさに、「働かざるもの食うべからず」な結末。

めんどりのセリフにスカッとします。

ポール・ガルドンの伸びやかなイラストも気持ちがいいです。

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